顧客など、名寄せしておかないと後で分析などに困ってしまうようなデータってあると思います。
いわゆるマスターデータに当たるような情報です。
Power Appsでマスターデータも作成して行けるようにすれば、ユーザ側にマスターデータを管理する画面を提供できるので、管理者側でわざわざマスターデータを作成する必要がなくなります。
今回はPower Appsでそんな機能を作ってみたいと思います。
目次
アーキテクチャ
例として、営業支援機能をPower Appsに作って、顧客マスタを呼び出して利用します。
アーキテクチャ的にはSharePoint にデータを貯めていくものとします。
学べること
この記事を通して以下のことが学べます。
- マスターデータ機能を実装すること
- 自動採番機能を実装すること
- 別の機能から、そのマスターデータを呼び出して利用すること
本件にご興味のある方は御覧ください。
開発手順
SharePoint でのスキーマ&データソースの準備
SharePoint 管理センターにて新しいサイトを追加します。
SharePoint の管理者権限が必要です。
アクティブなサイトから作成をクリックします。
チームサイトを選択します。
サイト名はここでは以下のようにpadbとしました。
Power Apps Databaseの略です。
URLの方をクリックすると、作成したサイトにアクセスできます。
SharePoint で新しく作成したサイトでリストを作成する
Listを選択します。
Customers(顧客)とOpportunities(営業案件)を作っていきます。
Customersがマスターデータに当たります。
Customers リストを作成する
カラムを追加していきます。すべて1行テキストで追加します。
こんな感じのカラムを作成してデータを入れてみました。
Opportunities リストの作成
今度は営業案件側を作成していきます。
リスト名はOpportunitiesにします。
CustomerNameは呼び出すためにOpportunitiesにも1行テキストとして追加しておきます。
サイトコンテンツで必須カラムを編集
サイトコンテンツに移り、必須カラムを最小限にします。
Customersの横の点々(…)をクリックして設定を選択します。
今回は以下のように設定しました。
Power Appsでアプリを作成する
SharePoint から、かんたんにアプリを作成する機能を使って、一旦作成します。
Customersのリストにて、以下のようにアプリを作成します。
名前は自由につけます。
今回は一旦ここまでです。
次は今回作成したSharePoint のデータソースとスキーマを使ってPower Apps側での開発を行います。