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D365FOへのUpdateの適用手順(パッチファイル)

Dynamics 365 for Finance and Operationsの開発環境に対するパッチファイルの適用の手順を紹介いたします。

ちなみに、Version 10以降は、毎月のアップデート、メジャーリリースの適用を行っていく必要がありますが、その際の手順は若干操作が異なりますので、こちらをご確認ください。

Version 10 へのアップデート手順(One versionポリシー)

 

そもそも、そのVersion 10以降の運用の話とはという方はこちらをご参考ください。

Evergreen! D365FOは自動アップデート適用へ

 

概要

以前はRemote Desktopで開発環境にRDPして、Visual StudioでKBを適用するしか方法はありませんでしたが、単純に適用するだけであればLCSから適用することができるようになりました。 簡単に手順を説明します。

手順

LCSにログインし、Updateしたい環境のあるプロジェクトに入ります。

 

Update(KB)を適用したい環境へアクセスします。 MicrosoftサブスクリプションのSandboxではなく、自己所有のサブスクリプションの場合、Cloud-hosted environmentsから環境へアクセスします。   MonitoringのタブからUpdateにアクセスします。

環境ごとに適用可能なUpdate数がタイルに表示されています。 また、バージョン8.0以前はX++ CodeとBinaryのHotfixが別れていましたが、8.1以降から統合され、単にUpdateとして提供されるようになりました。

 

適用したいUpdateを選択し、Save packageをクリックします。

 

自分のAsset libraryに入っても識別できるレベルでファイル名を指定して、Asset libraryに保存します。

チームで開発を行っている場合、このファイル名の形式もルール化しておくと良いでしょう。

この段階では、まだ適用して問題ないかのステータスが承認されていないため、すぐに適用することができません。個人的にはこの手順要るの?と思っていますが…。 そのため、次の手順を行います。

 

Asset libraryへ移ります。

 

Save to my libraryでを行います。これでSandbox環境には適用できるようになりました。

 

Saveが完了したら、以下のようなDialogが表示されます。

本番環境へUpdateを適用するためには、事前にSandbox環境でUpdate適用を検証する必要があります。現段階では、Sandbox環境への適用のみ許可されている状態です。

 

先程のSandbox環境に戻り、Updateを適用していきます。 適用するためにはMaintainのプルダウンメニューからApply updatesを選択します。

以前のバージョンでは、Sandbox Tier 1においてはVisual studioを利用して適用する必要がありましたが、LCSから簡単に適用することができるようになりました。
どんどんクラウドサービス化が進んでいる印象で、SIerはいらなくなるなと感じます。そのかわり、こういう変化などを伝える人は必要。

 

先程SaveしたUpdateを適用します。

 

適用すると、以下のようにステータスがDeployed→Queued→Servicingに変わります。 インジケーターが表示されますので、終了するまで待ちます。私の環境では約一時間かかりました。

 

ちなみに、開始時と終了時には通知先(Notification list)に指定したメールアドレスにメールが届きます。
開始時

 

完了時

常に環境を見張る必要がなくなるため、便利です。

以上のように、Updateは簡単に適用することができます。

参考になれば幸いです。    

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