クラウドフローからデスクトップフローを呼び出したり、デスクトップフローから値を渡したりしたいという要望があるかと思います。
この設定を行うには、マシーンランタイムアプリの設定が必要です。マシーンランタイムアプリは以下のようにクラウドフローとの橋渡しをしてくれます。
目次
前提条件
クラウドフローからデスクトップフローを実行する(連携させる)場合、以下の条件が満たされている必要があります。
- Microsoft Dataverse データベースがある環境 が必要です。
- デスクトップフローを実行するデバイスのOSが、Windows 10 (Pro、Enterprise)、Windows 11 (Pro、Enterprise)、Windows Server 2016、Windows Server 2019、Windows Server 2022 (Home エディションはサポートされていません) である必要があります。
- ARM プロセッサを搭載したデバイスはサポートされていません。
- デバイスに Power Automate の最新バージョンをインストールします。この際には、インストーラの コンピュータ ランタイム アプリをインストールして、Power Automate クラウド ポータルに接続する オプションにチェックが入っているようにして、ランタイムアプリをインストールします。
- 設定するユーザーには、Power Automate Premium ライセンスが必要です。
- ユーザーがコンピュータを登録するには、環境作成者 または デスクトップ フロー コンピュータ所有者 のロールが必要です。 コンピュータを登録する前に、必要な権限を持っていることと、新しいコンピュータを登録するための利用可能な環境があることを確認してください。
- 仮想マシンの場合、Power Automate コンピューター ランタイムのインストール後に仮想マシンのクローンを作成しないように注意してください。
前提条件: https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-automate/desktop-flows/requirements
ランタイムアプリのインストール方法: https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-automate/desktop-flows/manage-machines
ランタイムアプリの設定方法
ランタイムアプリの開き方は主に2種類あります。デスクトップフローデザイナーの設定から以下のようにアクセスする方法と、
Windows キーからランタイムアプリを検索して直接実行する方法です。
どちらの方法で起動しても問題ありません。
起動すると、デスクトップフローデザイナーの資格情報で自動的にサインインが試みられます。しばらく待っていると同じテナントでの環境の一覧が表示されます。
ドロップダウンから、クラウドフローが存在する、接続したい環境を選択します。
コンピューターの登録がうまくいくと、以下のように設定できます。
これで、無事クラウドフローからデスクトップフローを接続できるようになります。
以上、ご参考になれば幸いです。